一般財団法人京都工場保健会 専務理事・事務局長

田中 勝さん
Masaru Tanaka

NICE ON 2月号【Vol. 448】

今回のゲストは一般財団法人京都工場保健会専務理事・事務局長 田中勝さんです。同会は「健康で生き生きと働き続けることができる社会、組織」を目指して1940年に設立され、2020年で80周年を迎えます。人間ドック・施設内及び出張健康診断を核に職域・団体などにおける健康管理を多方面からサポートされ、田中専務理事は約30年前より同会の円滑な事業推進に尽力されておられます。ご趣味のゴルフはお得意先や取引先、同業者、職場の円滑なコミュニケーションに大変役立っておられるようで、長年続けておられる同会の懇親コンペを今後、異業種交流の場としても役立ててもらいたいとのことでした。

取材日:2019年12月26日/場所:一般財団法人京都工場保健会


一般財団法人京都工場保健会について

事業内容についてお聞かせください。

田中 京都工場保健会は結核の早期発見と健康保持を目的として1940年に設立され2020年12月で80周年を迎えます。設立当初は京都府内11社7000名程度の従業員に対応していたそうですが、戦後、高度成長期の時代には鉛とか粉塵、有機溶剤などの工場内の環境測定・健康診断を行っていました。その後は生活習慣病やがん検診などの必要性が高まってくるようになり、現在はメンタル面でのサポートも充実させております。主な事業内容としましては、施設内で実施される定期健診、人間ドックにとどまらず、各企業への出張健診、家族健診など、より幅広い人々を対象としています。また、併設する診療所での健診後の精密検査、再検査はもちろん、通常の診療業務のほか、職場の作業環境測定などを含む総合的医療健康機関として事業を展開しています。また、産業医の受託もさせていただいています。2012年には一般財団法人となりました。

企業の従業員さん対象の法定の健康診断の他に役員向けの人間ドックにも力を入れておられるとか・・・。

田中 そうですね、一般的な人間ドックと言われるものに脳ドックとか肺ドックなどを加えたより精密な検査を1日で終わらせられるような総合ドックも20年くらい前から企業の役員さん向けに提供させていただいております。

やはり企業のトップに立つ者には、それだけの責任がありますものね。
ところでカバーするエリアは京都府内に限られるのでしょうか?

田中 拠点はここ中京区西ノ京ですが宇治、姫路にも巡回健診の営業所がありますし、宇治、神戸では施設内の健診、人間ドックなどにも対応しています。

かなり広範囲をフォローされているのですね。

田中 近畿圏内は巡回の健診車で健診を行なっています。受診者の数は年間で合わせて50万人強にのぼります。

これからの日本は、長く働かなければならない世の中になることが予想されています。そのためにも労働者の健康管理は重要になってきますね。

田中 これからますます当会の役割が高まると考えておりますので、常に社会の新しいニーズをとらえ、職域・団体などにおける健康管理をさまざまな角度からサポートしてまいりたいと考えております。

本部本館

出張健診用の健診車

充実の検診機器

ゴルフライフについて

それではここからは田中専務理事のゴルフライフについてお伺いします。ゴルフを始められたのはいつ頃だったのでしょうか?

田中 30年ほど前に、高校の同級生がゴルフを教えてあげるということがきっかけで始めました。

初ラウンドはどちらのゴルフ場だったのですか?

田中 京都大原パブリックコースでした。クラブを買って少し練習しただけで行ったんですがもう大変でした(笑)。8月でとにかく暑くて、水の入ったペットボトルを4~5本持って回った思い出があります。

大原は、アップダウンがあってちょっと狭いという印象がありましたが・・・。

田中 そうですね、今はずいぶん変わりましたが・・・。そんなこともあってスコアは150くらいでした(笑)。ただ、150叩いてもたまにはグッドショットもあるので、これがなかなか楽しかったです。

確かに一つでもいいショットが出るとまた行こうかなという気分になりますね。現在は、どういった方とラウンドされることが多いのでしょうか?

田中 業界や同業者のコンペや職場の仲間とよく行っています。

保健会主催のコンペをされるのですか?

田中 年に2回親睦コンペをしています。これはもともと理事、評議員が参加するコンペだったのですが、一般財団法人に変わった時に理事や評議員に加え、去年からは健康診断をさせていただいている企業・団体や当会を支えていただいています取引先などを交えて開催しています。保健会は様々な企業・団体とお付き合いがありますので、このコンペが異業種交流会的な場になればいいなと考えております。

それはとてもいいことですね。何名くらいが参加されているのでしょうか?

田中 去年11月に開催した時は80名くらいの参加がありました。

第13回一般財団法人 京都工場保健会親睦ゴルフコンペ (2019年11月9日 グランベール京都ゴルフ倶楽部にて)

そういったコンペも含めて田中専務はどのくらいのペースでラウンドされていますか?

田中 月1~2回程度ということにしておいてください(笑)。

お仕事柄全国各地へ出かけられることもおありだと思いますので、様々なゴルフ場へ行かれておられるのではないですか?

田中 そうですね。会合の後にコンペをしようということが多いので、関東のゴルフ場にはよく行きます。同業者が東京に多いもので・・・。あとは、私がメンバーになっている信楽カントリー倶楽部、グランベール京都ゴルフ倶楽部などへも行きます。

思い出に残っておられるゴルフ場はおありですか?

田中 廣野ゴルフ倶楽部でしょうか。10年程前に前任の専務に誘われて行きました。歴史のある名門ゴルフ場らしく風格があって手作り感あふれるゴルフ場でした。メンバーさんのゴルフ場への思いが強くて、台風などで樹が倒れた時などは総出で修復されるそうですよ。敷地内にあるJGAゴルフミュージアムというゴルフ博物館も見学し、いい一日を過ごさせていただきました。ただ、コースはご存知の通り非常に手ごわくて、ショートホールでバンカーからどうしても出せず、14打も叩きました(笑)。

琉球ゴルフ倶楽部にて

海外のゴルフ場へも行かれたことがありますか?

田中 タイのゴルフ場には行ったことがあります。その程度です(笑)。

今までのベストスコアをお聞かせください。

田中 86です。和歌山県の本間パブリック和歌山コース(現:ラ・グレースゴルフ倶楽部)でした。同業者の会合の後のコンペでした。

ホールインワンのご経験は?

田中 ありません。グリーンにもなかなか乗らないもので(笑)。

田中専務にとってゴルフの魅力はどのようなことでしょうか?

田中 たとえトータルでスコアが悪くても、1日に1回か2回はものすごくいい当たりが出ることがあります。また、パターでも入った時の快感は忘れられません。それがゴルフの魅力でまた行きたくなります。北海道の恵庭カントリー倶楽部の最終ホールでイーグルを出したことがあります。一緒に回った中で私が一番下手で(笑)、そこまではボロボロだったので絶対入らないと思っていたら120ヤードくらいの距離が入りまして、あれはびっくりするとともに感動したな(笑)。

恵庭カントリー倶楽部にて

とてもよくわかります(笑)。田中専務は信楽CCなどのメンバーとのことですが、クラブ競技会などには参加されるのでしょうか?

田中 行ったことはありません。スコア表を出したことがないので(笑)、ハンデも取得していません。ラウンドが終わったら風呂に入ってすぐ帰ってしまいます(笑)。ただ、メンバーになると半年先のコンペを予約できるので助かっています。

田中専務の場合、競技指向というよりも仲間とゴルフを楽しみたいということなのでしょうね。
お話は変わりますが、今、若い方たちのゴルフ離れが懸念されています。幅広い層にもっとゴルフを楽しんでいただくためにどうすればいいか、お気づきの点があればお聞かせください。

田中 現在ゴルフをされる方の中にはリタイアされた方が多いと思います。バブルの頃を考えると料金が安くなっているのにもかかわらず、若い方たちでゴルフをされる方はあまり増えていません。ゴルフ場にはもう少しすそ野を広げるような運営をしてもらったほうがいいなと思います。

サラリーマンでしたら土日祝日しか行けませんので、どうしても高くなりますね。

田中 若い方たちは子育て世代真っただ中なので、あまりお金に余裕がない。ですからそのあたりをゴルフ場も検討していただければありがたいですね。例えば極端かもしれませんが、土日祝は若い方たち優先にして料金も下げるとか、10年先、20年先のことを見据えた対策をとっていただきたいですね。それから、ゴルフ場もなかなか営業まで手が回らないと思いますのでメンバーに営業的な役割を担っていただくのはどうかなと思います。コンペを開催したらメンバーに何かインセンティブ、例えばポイントを与えるとか、参加しやすいコンペ料金を設定してくれるとか・・・。そうすればゴルフ場の集客の一助にもなるのではないでしょうか?

おもしろい発想ですね。そうなると競ってメンバーさんがお客様を連れてきてくださるかもしれませんね(笑)。

田中 メンバーさん自身も仲間を誘いやすくなりますし、ゴルフ場との関係性もより密接になると思います。

最後になりましたが、今後の目標がおありでしたらお聞かせください。

田中 2020年に私は還暦を迎えます。できるだけ長く、せめて80歳くらいまではゴルフを楽しみたいと思っておりますので(笑)、健康で長生きをしたいと思っています。京都工場保健会の目的もまさにそこで、長生きはできても健康でなければ充実した人生とは言えません。健康診断や人間ドックなどで病気を早期発見して治療していくことがとても大事になってきます。そういった健康サポートをこれからも果たしていければ、と考えております。

本日はありがとうございました。

田中専務理事は第78回全国産業安全衛生大会にて、緑十字賞(分野:労働衛生)を受賞されました。
緑十字賞は中央労働災害防止協会が長年にわたり我が国の産業安全又は労働衛生の推進向上に尽くし、顕著な功績が認められる個人等に対して贈り、表彰しているものです。

一般財団法人 京都工場保健会
https://www.kyotokojohokenkai.jp/
専務理事・事務局長 田中 勝さん

Profile
京都市在住
1960年8月7日生まれ(満59歳)
●ゴルフ歴  約30年
●所属コース 信楽カントリー倶楽部/グランベール京都ゴルフ倶楽部

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